オンラインカジノの必勝法とされるマーチンゲール法に潜むリスク

オンラインカジノはギャンブルであるため、当然負けることがあります。そうなると、どうしても負け分を取返したくなるのが人情です。ただ、やみくもに取返そうとしても、傷口を広げるだけです。確かに、負け分を取返すことがオンラインカジノで勝つ最善の策にないます。勝ちゲームで獲得した勝利金を維持できれば、常に儲けることが可能になります。

その負けない手法として、オンラインカジノには古くから「マーチンゲール法」という手法がありました。負けを取り返すための代表的な手法であり、勝ちを増やすための手法ではありません。そのマーチンゲール法は非常に有効な方法ですが、成功させるためにはいくつかのリスクを抱えます。

マーチンゲール法とは

マーチンゲール法においては複雑なテクニックが必要なわけではなく、単純で明快なものになっています。実は、日本でも昔から同じ手法が採られており、テレビドラマの時代劇のサイコロ賭博の中でそのシーンが出てきます。札を1枚賭けて負けた客が次の勝負に2枚を賭けます。2回目も負けると、次は4枚を賭けます。あの賭け方がマーチンゲール法そのものであり、その実態は「倍掛け法」ということです。そして、マーチンゲール法の最大の特徴は勝つまでやめないことです。

マーチンゲール法はその特質から、勝敗の確率が2分の1で、配当が2倍(ベット額と同額の勝利金が付与)のゲームに利用するのが有効です。例えば、ルーレットの「赤or黒」の一方へのベットや、バカラが適しています。

マーチンゲール法のベット方法

マーチンゲール法では、負けたプレーの際にベットした額の2倍の金額を次回のプレーにベットします。例えば、最初のプレーに10ドル(約1,100円)をベットして負けたことで、次のプレーからマーチンゲール法に即した金額によるベットを続けたとします。仮に、4回まで負け続け、5回目に勝ったとします。その場合の各回のベット額と、通算の損益額は以下になります(左:ベット額/右:通算損益額)。

・1回目:10ドル/-10ドル
・2回目:20ドル/-30ドル
・3回目:40ドル/-70ドル
・4回目:80ドル/-150ドル
・5回目:160ドル/+10ドル

上記の結果が示すように、最後(5回目)に勝った時の利益は最初のベット分の10ドルだけです。このことは、何回目に勝ったとしても変わりません。50回プレーしても、100回プレーしても、1000回プレーしても、勝った時の利益は「初回のベット額だけ」です。この結果が、『マーチンゲール法は負けないための手法』と言われている所以です。なお、マーチンゲール法は勝つ前にやめると、それまでベットした金額をすべて消失します。

マーチンゲール法の背景にある考え方

マーチンゲール法の最大、且つ唯一のメリットと言えるのが、「必ず勝てる」ことです。勝つまでやめないため、負けることが絶対に起こり得ません。勝つまで続けることができる理由は、『そんなに負け続けることはあり得ない』という楽観論にあります。

オンラインカジノのゲームで負ける確率は2分の1です。それが、2回目の勝負で連敗する確率は4分の1(2分の1×2分の1)に減り、3回目の勝負で連敗する確率は8分の1(4分の1×2分の1)に減るという理論です。そして、『10回連続して負ける確率は0.09%(1万回に9回)でしか無い』という発想がマーチンゲール法の根底にあります。

確かに、数字的には間違っていませんが、この理論は1回目の勝負の時点における予測値に過ぎません。各ゲームにおいて負ける確率は1回目でも、10回目でも、100回目でも2分の1に変わりはありません。

マーチンゲール法のデメリット

マーチンゲール法のデメリットには以下のことが挙げられます。

1.投資金の枯渇
1回目のベット額が10ドル(約1,100円)にしか過ぎなかったとしても、5回目には160ドル(約17,600円)になっています。仮に、10回目までプレーを続けたとすると、一気に5,120ドル(約563,000円)まで膨れ上がります。一般市民が何万円も何十万円もの資金をギャンブルにつぎ込むことなどできません。

2.ベット制限に抵触
オンラインカジノのゲームにはテーブルリミット(ベット上限額)が設けられています。仮に、テーブルリミットが200ドルだとすると、初回に10ドルをベットした場合は、6回目のベット(320ドル)ができなくなり、マーチンゲール法が成立しません。テーブルリミットが1,000ドルだったとしても、8回目(1,280ドル)のベットはできません。

3.メンタルの破綻
いつかは必ず勝てると分かっていても、破産という恐怖が見えると精神的に耐えられなくなり、途中で逃げるということが起きがちです。

まとめ

マーチンゲール法は負けるごとにリスクが増大するのに対し、得られるのはたったの初回ベット額だけです。必ず勝てるとはいえ、その前に破産というプレッシャーに負けてしまいます。マーチンゲール法が滅多に採られない大きな理由は、費用対効果が低過ぎるからです。